『網野善彦対談セレクション 1 日本史を読み直す』 山本 幸司編 面白そうでTから回してもらった二冊シリーズの一冊だ。(二冊目は多分私の手には負えそうもない)半分読了したが、ここまでは面白かった。 司馬遼太郎、森浩一、黒田俊雄、石井進各氏との対談だが、対談者との相性がそれぞれ反映されていて、それだけでも興味深い。司馬さんは饒舌で、滔々たる自論の展開に網野さんも押され気味、古代史の森さんとはなかなか話は盛り上がらず、黒田さんとは遠慮がちながら対立した見解、そして話の合う石井さんとは談論風発。そのうち、やはり石井さんとの対談「鎌倉北条氏を語る」が一番だ。 北条氏については、一昨年の大河ドラマで少し…