1月17日は震災の日。 当時私はまだ20代で兵庫県の実家の2階で、うとうとしながら寝ていた。 激しい揺れに反応し、必死に机の下に潜り込んだ。壁土のにおいが充満し、目の前は真っ暗。外に出ようとしても、何かに遮られて動けない。死の恐怖でパニックになり、後ろ足で蹴り続けるうちに幸運にも遮蔽物が動いた。1階が潰れており、2階から外に脱出することができた。 その後、近所の人の助けを借りて、1階で寝ていた祖父母の救出活動を行い、2人を病院に搬送したが、助けることは出来なかった。 祖父母の遺体を中学校の体育館に運んだ。次々と他のご遺体が運び込まれて体育館が一杯になった。祖父母の隣りに安置されたご遺体は、私よ…