悠介はテーブルに乗っているカフェラテの模様をぼんやりと眺めていた。 -俺は一体何をやってるんだろう。変ないざこざに巻き込まれて勉強もろくにできていない。最低限のことしかできていない。 1か月ちょっとで期末試験が始まる。今のうちから着実にこなしていかなければ、試験の結果はやばいことになるかもしれない。焦りはあるのに気持ちがついて行かない、という最悪の状態だ。 今の悠介の頭の中を占めているのは、襲撃されたことももちろんだが、これからどんな厄災が自分に迫ってくるのか、考えるだけで気持ちが落ち着かない。正直に言えば怖いのである。 2回で終わるとは思えなかった。でも次はどんな手を使ってくるか? それもそ…