太鼓持ちの松廼家露八が、お座敷で旦那に問われるままに語る歴史講話。 題材がどれも面白い。 徳川家康のすり替わり 光秀謀反の仕掛け人 山田長政の正体 白波五人男の実像 龍馬はなぜ斬られたのか これらを太鼓持ち露八が、自身の思い出を交えて語る。酒が入っているので言い過ぎもあるようだ。また、作者の地声も混じる。 森の石松のモデルや清水の次郎長の本当の姿など、とても興味深い。家康のすり替わりなど、ありえないと思うが、それも可能性として絶対ないともいえなくなってしまう。 圧巻は龍馬を斬った人物とその黒幕に迫る「龍馬を斬った男? 今井信郎」である。 龍馬はなぜ斬られたのか、その理由はなにか。当時の証言は二…