先日のキネ旬シアターは『雪の花 ―ともに在りて―』でした。 原作:吉村昭 監督:小泉堯史 脚本:小泉堯史、齋藤雄仁 出演:松坂桃李、芳根京子、吉岡秀隆、役所広司 製作:2025年 日本 江戸時代の末期、疱瘡(天然痘)の予防接種を普及させることに尽力した福井藩の町医者・笠原良策の奮闘を描いた吉村昭の小説の映画化です。 笠原良策は漢方医です。しかし、疱瘡に対して何も出来ず、ただ患者が亡くなって行くのを見守るだけという自分に無力感を感じています。 ある日、偶然蘭方医と知り合い、西洋医学の進歩を説かれ、漢方しか信じて来なかった笠原は心が揺らぎます。翌日には蘭方医を紹介して欲しいと申し出るのです。すると…