「ただいま~」 「おかえり、カヲルちゃん。ほらほら、靴を揃えて。おやつにカヲルちゃんの大好きなアイスを買っておいたからね」 「アイス~⁉ わ~、なんだろう」 「前に話してたよねぇ、確か『雪見まんじゅう』だか『月見だいふく』だか…」 「『雪見だいふく』⁉ わーいわーい!」 「手洗いうがいをして、おあがり」 「ちょっと、ばあば!これ雪見だいふくじゃないじゃん!!」 「おやまぁ、そうなのかい?あれあれ、でも雪見だいふくって書いてあるよ」 「違うの!雪見だいふくって書いてあるけど雪見だいふくじゃなくて『雪見だいふくみたいなパン』なの!」 「でも雪見だいふくみたいなら、味は雪見だいふくじゃないのかい?」…