非天夜翔 山には木があり 第21章 黄布の包み: 「外の様子はどうだった?」姜恒はまた尋ねた。「奴らは侵攻してくるだろうか」 項州(シェンジョウ)は考えた。「難しいところだね。ちょっと待って…」 外から足音が聞こえてきた。 項州は覆面をつけ立ち上がろうとしたが、姜恒はすぐに彼を押して、大丈夫だと合図した。彼は何年も晋廷内にいて、足音で誰かわかる。案の定、しばらくすると、趙竭(ジャオジエ)が門外に現れた。 趙竭は項州を見た瞬間、剣に手を置いたが、それが項州だとわかると、手を離した。 「またこのダンマリか。」項州の軽い口調で姜恒は気づいた。「知り合いなの?」 趙竭は答えず、姜恒を見て、手招き…