また私事ですが 私は螺旋階段が大好きです。 この写真は パリの17世紀の貴族の館を 内装も調度品もそっくりそのまま美術館にした 『ニッシム・ド・カモンド美術館』の 中央大階段です。 上の階から見下ろすと 次のようになります。 ほら 美しいじゃありませんか。 構造がもたらす美しさの効果は 瞑想的です。 ルーブルが所蔵する「レンブラント」の小品 『瞑想の哲学者』 という名作です。 闇を螺旋階段が切り分けて 左側にいるのは瞑想する哲学者。 瞑想という行為や 人間の存在を考える哲学者という存在は 日常を超えた形而上的存在。 窓から差し込む光が当たります。 右下をよく見ると 召使が暖炉の番をしています。…