黒田の哲学を我がものに 「死んで生きる」ということ 「日本国家の強権的=軍事的支配体制の構築の流れに対して、そして「社会主義」の崩壊と現代資本主義の危機に直面させられて、いわゆる哲学は無力をさらけだしている。」このような悲惨な現実を前にした同志黒田は、「1920~30年代に築かれた」「明治以降の日本哲学の最高峰をなす西田・田辺哲学が、今ふりかえられるべきではないか」とのべている。その西田・田辺哲学とはいったい如何なるものであったのか。 「革マル派」官僚が同志黒田の「どん底」やハンガリア革命において彼の主体性を貫徹したということへの無理解を公然と明らかにした(『コロナ危機の超克』所収 「革マル派…