つい最近きら星のごとく現れたと思っていた宇多田ヒカルももう25年選手。リリーススパンが長いことから、そのキャリアの割には楽曲数を稼いでいるわけではないけれども、その分だけ楽曲毎の重さ、密度の高さには凄まじいものがあって。それが故にこれまでは好きであっても積極的に日常的に聴くことが出来なかったのだけれども、このベストアルバムは別格。25年間を120分程度に凝縮しているのにもかかわらず、どの曲にも新鮮な思いで、そして軽やかな気分で接することが出来る。以前にも書いたのだけれども、クオリティの高い新録、新ミックスが適度に配置されていることで、単なる過去の曲の羅列に陥らず、今と昔を心地よく繋げている。そ…