歌誌名 響(ひびき)2024年1月号 第28巻158号 主宰 綾部光芳先生 編集 宮森正美 発行日 2024年1月号 隔月発行 発行所 埼玉県秩父市内 購読会員 半年分2500円 巻頭には、國學院大學名誉教授による連載「恋歌の熟するころー東国の相聞歌を読む(35回)」 また、若山牧水の書信(13) 綾部光芳の歌を読む(25)第4歌集『響』 などの連載が続いている。 短歌と共に、読み物もまた、読み応えのある会誌。 11月23日に、日本短歌雑誌連盟より優良歌誌賞を受賞した。 受賞当日の秋季定期大会には、120名もの参加者でにぎわった。
書名 歌集 花を選る(はなをえる) 響叢書第20篇 著者 吉川一枝 発行日 平成20年9月30日 発行所 短歌研究社 定価 2500円(本体2381円) 店頭で手話の二人が花を選るその指先までがうきうきと見ゆ
書名 歌集 夏の泉 響叢書第5篇 著者 有田節子 発行日 平成13年10月17日 発行所 短歌研究社 定価 本体2500円 税別 風渡る泉に立てば眼下には鉄道光り吉野川見ゆ 夏の日に客人あれば泉にて冷たき水汲み持て成しにけり
書名 歌集 青熒 響叢書第42篇 著者 綾部光芳 響短歌会主宰(88歳) 発行日 2022年10月17日 発行所 角川文化振興財団 発売 ㈱KADOKAWA 定価 本体2,600円税別 たにあひをひたすら行き来する夜の青熒のいのちをあはれむべきに 青熒 二首 かすかにもともるひかりを惜しみつつ過ぎゆくときをいとほしみつつ 帯より引用 歌は光、微かな光。 静かに点ればともるほど、 その光はしみじみと心の奥に広がってゆく。 穏やかな日常に差し込む折々の光を、 平明に描き出す第9歌集。
書名 歌集 糸に戯ぶ 響叢書第40篇 著者 間野倉子 発行日 2021年5月13日 発行所 いりの舎 定価 本体2,500円+税10% 指先の冷えを炬燵に温めつつ手編みする夜の楽しきかなや
書名 歌集 武骨なる手 響叢書第36篇 著者 國分道夫 発行日 2018年3月20日 発行所 いりの舎 定価 2500円+税 あかぎれの疼けば父を思ふなり農に荒れたる武骨なる手を
書名 歌集 直歳(しつすゐ)響叢書第31篇 著者 鈴木得能 発行日 2015年8月2日 発行所 いりの舎 定価 本体2,500円+税 「鈴木さん次の歌集はこれですね」平林さん指す直歳の牌 鉢巻し腰に下げたる釘袋直歳和尚と言ふべきならむ
書名 短歌学入門―万葉集から始まる〈短歌革新〉の歴史 著者 辰巳正明 発行日 2005年10月20日 発行所 (有)笠間書院 響短歌会会誌『響』に「短歌の文芸空間」と題して連載したものに手を加え、いくつかの項目を補ったものです。
書名 歌集『象のまつげ』 響叢書第38篇 著者 高木 陸(むつみ) 発行所 短歌研究社 発行日 2020年(令和2年)6月30日 定価 本体 2500円+税 こんなにも象のまつげは長いのとサファリバスより窓越しに見る 半周りほどの黄色いコロナ描きしばし午睡かひまわりの花 *言葉の意味するものは時代とともに変わる。青春と書いて、いま若者は「あお はる」と読む。かつてのコロナは、皆既日食の時に見える太陽の周りに白く輝く ものだった。しかし現在はコロナといえば、新型肺炎のことになってしまった。 ひまわりは、阪神淡路大震災後は復興感謝のシンボルフラワーであり、その後の 日本各地の災害の復興の花でもあっ…
書名 斎藤茂吉歌集『白き山』の世界 響短歌会叢書第33篇 著者 高木 陸(たかぎむつみ) 印刷・製本 RIKOH Ebina Creative Shop 発行日 2015年12月1日 歌人斎藤茂吉が山形県大石田町へ疎開したのは、65歳の時だった。その地の皆様の温かいお世話で2年間を過ごした。終戦後に東京へ帰り、生涯で最高に評価の高く生前最後の出版となった歌集『白き山」を出版したのは、かなり後のことだった。