たぶん24時手前頃だったと思う。 ベッドに寝転がってウトウトしていたら、ラジオから歌人の穂村弘さんが詠む短歌が流れてきた。 あの独特の優しい口調で読み上げられる短歌が疲れた身体と脳に心地よく、子守唄を聴いているような気分でそのまま寝落ちしてしまった。 雨だから迎えにきてって言ったのに 傘もささず裸足できやがって 盛田志保子 大丈夫ケチャップだからと言われても 不安になる程降る赤い雨 竹林ミ來 夢の入り口で受け取った短歌はこのふたつ。 穂村さんが読んだ短歌と解説がどうしても気になり翌日放送を聞き直したら、最近出版された短歌のアンソロジー「雨のうた」から穂村さんがピックアップして詠んだものと知りす…