原義:bubble 和訳:泡、あぶく
18世紀初頭のイギリスにおける南海泡沫事件が語源とされている。
資産価格が大幅に適正価格を上回って値付けされるのは、リスクの過小評価による極端に楽観的な予想に基づいて評価するためである。その背景には極端に楽観的な予想を正当化する見方が広く受け入れられている状況が存在する。その楽観論の射程距離にしたがい、バブルは個別の資産評価にとどまらず経済活動全般、社会全体に大きな影響を及ぼす。
1980年代末期から1990年代初頭(昭和末期〜平成初期)にかけて起きた「バブル経済」。
1990年代後半の景気拡大。2000年以降に起きたバブル崩壊ではエンロン、ワールドコムなどの巨大企業の破綻と関連した金融スキャンダルが記憶に新しい。ただし、すでに形成されていた不動産市場のバブルはそこでは崩壊せず、さらに拡大を続けた。
2007年夏に起こった米住宅市場のバブル崩壊は国際的な資本市場での信用不安につながり、2008年には世界的な金融危機を引き起こしている。