ミツバチのワーカーは日齢によって行う仕事が変わる。それは厳格に定められていて、例外はない。ミツバチが昆虫界で最も進化した社会性を持っていると言われるのはそのためだ。一方オオスズメバチの社会では、ワーカーに決められた役割分担はない。狩り、巣作り、巣の清掃、女王バチの世話、巣の見張りなどは、個々のワーカーの自由裁量に任されている。専業に近いものもいれば多くの仕事を兼ねるものもいる。にもかかわらず巣は全体としてみれば常にバランスが取れている。(百田尚樹『風の中のマリア』講談社文庫、2011) こんばんは。異動先の学校が、ミツバチのような社会ではなく、オオスズメバチの社会のように、担任の自由裁量に任さ…