著者の作品は既に数冊読み継いでいる。図書館でタイトルに惹かれてつい手に取った。 虚空蔵から連想するのは虚空蔵菩薩。その峯ということは、山岳信仰と関係する内容なのだろうか・・・・。 奥書を見ると、本書は書下ろしで、単行本が2026年3月に刊行された(初版第1刷)。最近の作品である。知らなかった。 読み始めて、連想は少しはずれていた。ただし、無関係ではない。 本作は、美濃国郡上藩金森家の過酷な藩政のもとで虐げられた百姓たちがやむなく立ち上がった百姓一揆の顛末をテーマとする小説だった。郡上八幡で起こった一揆について、名称はどこかで見聞した記憶があったが、その事実内容はほとんど知らなかかった。 本作を…