すごくよかったのだけど、よかったがゆえにどう感想を書いて良いか分からない。 始祖鳥記 (小学館文庫)作者:飯嶋 和一発売日: 2002/11/06メディア: 文庫 災害が続き社会不安が強くなった天明の時代、巨大な凧にのり、空を飛ぶことを目指した男がいた。 名前は幸吉。空に魅せられ、受難の末に空に立った男の数奇な半生を描く。 表具師、巻物や屏風に布や紙を貼り仕立て上げることを生業とする職業である。 若くして銀払いの表具師という恵まれた立場にありながら、何故幸吉は飛ぶことを求めずにいられなかったのか。 同じく表具師として生活を共にしていた弟の静止も聞かず、凧を使った飛行を研究し続ける幸吉。 一方で…