陽炎の飛鳥【電子書籍】[ 上垣外憲一 ]価格: 1257 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 西暦595年、大和朝廷に招かれ来日した高句麗の僧、慧慈。倭国では伝来して間もない仏教に基づく国づくりが進んでいると聞かされ、その中心人物と言われる厩戸皇子(聖徳太子)に期待していた。太子を教え始めた慧慈は、仏教の本質を捉えた太子の瑞々しい感性に驚く。鎮護国家を目的とする呪術的な仏教の中から、太子は平等思想を見出していたが、それは和を旨として暮らしてきた日本民族の伝統を、呼び覚すものだった。 蘇我氏の血統も受けている太子は、推古天皇の摂政として国政に関与していた。飛鳥の地には法興寺を建立して仏教の中心地に…