2023年7月24日にミステリー作家の森村誠一氏が亡くなりました。享年90。 中日新聞デジタル版より 氏の作品に出合ったのは、ほぼ半世紀前の高校生の時、学校の近くの本屋でなにげに手にした『高層の死角』という文庫本でした。背表紙にはタイトルや作者名以外に”乱歩賞受賞”と印刷されており、当時、江戸川乱歩の作品も読んでいたので、そのつながりで興味を持ちました。 その作品を読んだことがきっかけで”本格ミステリー”の世界の面白さを知った私は、氏の作品を手当たり次第に読みました。時には徹夜してまで。 結局、氏の作品は社会人になってからも増え続け、自室の本棚の大部分を占めるまでになりました。もちろん他の作家…