■目次 1. あらすじ 2. 感想 1. あらすじ アメリカで三十年前に起きた母娘誘拐事件。 複数の死亡者が出たその凄惨な事件の舞台となった大学町を避けるように、永島聡子は日本に帰ってきた。 事件の生き残りだった当時三歳のニーナと同じ名前の女性を、一人息子の武頼が自宅に連れて帰ったことから聡子は解決した事件の真相に三十年ぶりに向き合うことに――。 2. 感想 高林 さわさんの作品は、本作が初めてとなります。 『暗号を駆使した傑作本格推理小説』とのことですが、なるほど。 たしかに暗号だし、トリックは今までにない着眼点でおもしろかったです。 しかしながら、トリックがおもしろかったからこそ他の惜しさ…