9月に入るとおわら風の盆が始まります。いつもこのころになるとこの小説を思い出すのです。風の盆恋歌 越中おわらの祭の夜に、死の予感にふるえつつ忍び逢う一組の男女。互いに心を通わせながらも、それぞれ別の相手と結婚し、離れて暮らした20年。偶然、セーヌ川のほとりで再開し、お互いの本心を知る。「風の盆」を一緒に見たいという えり子 の思いに応えようと八尾に家を買った克亮。雪流しの水の音、坂の多い町、ぼんぼりの灯りがともり、胡弓の音が流れる。 テレビドラマにもなりました。えり子(佐久間良子)克亮(高橋幸治)だったように思います。1980年代半ばの作品ですからはっきりしません。 これもはっきりしませんが前…