鬼人幻燈抄 8話解説「花宵簪(前編)-奈津の心を支配した簪と蛤が求めた「お兄様」 biwaochan-blog.com 僕が考えたのは、「簪と笄(こうがい)の和合」という仮説です。奈津が手にした簪は、秋津染五郎の作であると彼女自身が気づいていました。一方、甚夜は第5話で三浦直次から「もう必要ない」と託された「笄」を預かっています。この笄もまた、名工・秋津染五郎の作であったとしたらどうでしょうか。 古来より、優れた職人が魂を込めて作った物には、魂が宿ると言われています。簪は女性が身につける装飾品であり、笄は主に武士が身につける刀装具で、男性的なアイテムです 。もし、奈津の簪と甚夜の笄が、共に秋津…