「Wikipedia世界史(3) 南北朝時代(中国)続き」の続きです。前回は東晋と宋斉梁陳という南朝の国々を見ましたので,北魏の滅亡以降の話に進みます。 (11)鮮卑宇文部とは 北魏以降に関して宇文氏が重要な役割を果たしますので,まず宇文部の話から見ていきます。宇文部は元は匈奴でした。 匈奴が南北に分裂し,滅んだ北匈奴の一部が遼東の辺りで鮮卑と雑居し,鮮卑化して鮮卑宇文部となりました。宇文部は拓跋部(代)と結んで慕容部と敵対することが多かったようですが,344年,慕容皝(燕王)と兄慕容翰に宇文部は攻め滅ぼされました。その時の指導者(宇文逸豆帰)の子宇文陵は前燕・後燕に仕え,後燕が北魏に敗れると…