どうも、俺は未来へ飛んできたようである。さっきまで京都競馬場で散々負け、芝生に寝っ転がってビールを飲んでいた。そして目が覚めるとやっぱり京都競馬場ではあるのだが、何かおかしい。芝生、ゲート、ゴール板、全て私の大好きな競馬場には違いないのだが、主役の馬がどうみてもハリボテなのだ。昔のゲーセンにあった、コインを賭けるやつ。ハリボテの馬の真ん中に棒が刺さってて、コースをぐるっとまわって動くやつ。4倍のやつに賭けて、それが勝ちそうになると2倍の馬が後ろから追い込んで勝つという、あれだ。そして、ゴール板の上の方に「2050菊花賞」と書いてある。隣のおっさんの大スポの日付も、2050年11月となっている。…