社会学者。1918年東京生まれ。比較社会学専攻。鶴見俊輔は弟。
津田英学塾卒業後、41年ヴァッサー大学哲学修士号取得。ブリティッシュ・コロンビア大学助教授をつとめたのち、66年にプリンストン大学社会学博士号を取得。 69年上智大学外国語学部教授、同大学国際関係研究所所員(69〜89年。82〜84年同所長)を経て、89年定年退職。上智大学名誉教授。 1995年に南方熊楠賞受賞。1999年度朝日賞受賞。 2006年7月31日死去。
今日は、北風が痛いほど冷たく吹いてきます。 その中を「ずんずんと冷え声明のこゑの中」*という俳句をくり返し声に出して詠みながら、スロージョギングしていました。そうしたら、だんだん調子が出てきて、一歩一歩の足の動きに合わせて、この句がリズムよく身体に響いてくるのです。 「ずんずんと」冷えた声明の声が北風と共に、走っている足に伝わってきます。走りながら、この身体のすみずみに沁み込んでくるこの感覚。この実感。これも、大自然の創造だなと思いました。この前の記事(「自由-平等-友愛-創造」)で書いた、あの大自然の「創造」-その成せるわざです。 また、ある日の散歩では、人との「言い争い」を思い起こしては、…
萎えたるは萎えたるままに美しく歩み納めむ この花道を 鶴見和子 「限界まで自力ためさんと決す」 鶴見和子・鶴見和子は、77歳で脳出血で倒れ、左半身不随になりました。「体が不自由になったことで、魂が自由になった」・「最高のハレだと思う。死というのは。 死ぬことほど晴れがましいことはないと思う。」・「どんな場合でも、人間は死ぬまで創造することができると思うんです。」・「病になって、はじめてゆったりとした時間を過ごすようになった。」・「すべての人が、自分の中に埋蔵資源を持っているんです。 その埋蔵資源を深くほりあげて、それに新しい形を与えていく。 それが創造というものなんです。」・15歳で佐佐木信綱…