薩摩国鹿児島の清水城(しみずじょう、鹿児島市稲荷町)は、中世に島津氏が拠点とした。その城下に島津氏が篤く崇敬した5つの神社がある。これらはまとめて「鹿児島五社」と呼ばれている。清水城下のあたりは「上町(かんまち)」ともいい、「上町五社」と呼ばれていたりもする。 五社の序列はつぎのとおり。 第一位 諏方神社(すわ、現在は南方神社)第二位 祇園神社(ぎおん、現在は八坂神社)第三位 稲荷神社(いなり)第四位 春日神社(かすが)第五位 若宮八幡宮(わかみや、若宮八幡神社) 「鹿児島五社」についてまとめてみた。『三国名勝図会』(19世紀に鹿児島藩が編纂した地誌)には絵図も掲載されている。こちらもあわせて…