黒川信重氏の絶対数学の世界 ―リーマン予想・ラングランズ予想・佐藤予想―を読んだ。この夏に、この本以外にも2冊の数学関連の本(数学の大統一に挑む - 隠居日録、計算する生命 - 隠居日録)を読んだが、この本が一番内容が理解できなかった。というよりも、理解できたところがほとんどなかった。この本はラングランズ・プロジェクト(本書の中ではラングランズ予想として書かれている)に関する本を探していて、見つけた本だと記憶していて、そのうち読もうと思った本なのだが、実際読んでみて、こんなにも内容が理解できないとは予想もできなかった。あとがきによると、本書は青土社の現代思想に連載していた内容から絶対数学に関す…