ふと読みたくなって、押し入れから引っ張り出して読む。 4つの軸の主人公がいる茄子に関連する連作短篇。 農家の合間に本を読んでいる高間、事業ををしていた親が夜逃げして弟たちの世話をしている高橋、協調性が無い国重と若隠居したい有野、スペインの自転車乗りペネンヘリ。 どれも魅力的なキャラで、それぞれの生活に少しづつ関係するところがあったりする。 また、これらの主人公たちとは別の1話限りの短篇も幾つか挟まっている。 ペネンヘリの話は「アンダルシアの夏」という映画にもなっている。 それぞれの短篇でのオチのようなものもありつつ、それぞれの主人公たちの移り変わりのようなものもまた面白い。 茄子(1) (アフ…