貞享5年2月17日。熱田操り芝居で、黒ひげの浪人者ふたりが女中に無礼をはたらく。供の若党と中間は我慢できず、女中を乗物で先に帰して榊の森の南で待ち伏せをする。このふたりがやって来ると声をかけ、東裏の畑の中でたたき伏せて半殺しにする。槙野与兵衛がこれを見ていて文左衛門に話して聞かせる。若党と中間は七曲あたりの屋敷へ入ったと。