宝永7年12月24日。御目見坂本小伝次は奥田町で家を借りて住んでいた。父は長右衛門という右筆で後に新番となり、兄は彦之右衛門という五十人衆であった。同町の米屋をだまして衣服などをだまし取り、星野七右衛門吟味方の足軽の女を連れて逐電した。25日、七右衛門から年寄衆へ御屋形で報告する。