宝永8年2月23日。辰半(午前8時)から文左衛門は市兵衛を連れて弥次右と出来町御比丘尼のところへ出かける。そして平田半右とともに山の神の森へ出かける。そこへ大田道周も後からやって来る。眺望が素晴らしく言い表すこともできなかった。桜の花も数本開いており、酒・肴も気に入る。音曲などを大いに楽しみ、そこから木ヶ崎へ出かけ、本堂で休憩する。門前の高いところに出て、弁当を頂き、その後また本堂へ戻る。吸物・麦飯が出る。夕暮れ前に帰り、文左衛門のところに立ち寄る。菜増水(雑炊)・酒を出す。戌半(午後8時)に帰る。夜半過ぎ、文左衛門は少し吐く。