正徳3年7月12日。大竹又左衛門は少し前から出家し、万随と名乗り、鉢ひらき(托鉢で金品を乞う僧)の躰で東の出来町に住み、その後通所の裏町に住んでいたが、博奕などの宿をしていたかと云々。今朝隼人正から又左衛門が入道を捕らえにやって来る。尼の妻はこれをはばもうとして文句を言うと云々。隼人正は自分の牢に入道を入れ置く。未下刻(午後4時半前)、天野源蔵の母が80歳で死ぬ。11日朝源蔵に話したことは、前の夜死んで蓮華蔵世界というところへ行ったと云々。夢に人が現れ、往生する時だと高原の清地に座らされた。下を見れば果てしない蓮池であった。紅白の花は夏の盛りのようであった。たくさん子どもたちが歌い踊っていた。…