正徳1年11月29日。申(午後3時)前、三使が性高院へ到着する。出入りに鉄砲を放つのは先日と同じであった。対馬守は惣見寺から来られる。七五三(膳)を共に食べる。五々三などが出たのは来聘の饗応と同じであった。巳刻(午前9時)前から先立の韓人が来る。文左衛門は絵と文字を書いてもらおうとするが遠慮するようにとの取り次ぎがある。その上目付・五十人目付が代わる代わる席々を見廻るので文左衛門は席に入れなかった。明け方に少し時間ができ、絵を4枚貰う。1枚には人形を逆さに書いてあった。三使への使いは中村又蔵、生駒外記が務める。銀は大台1つ、小台に2つに紙で書いてあった。大折も1つずつ下された。正使への下行(タ…