文政5年3月18日。惣見寺禅堂供養が行われる。辰刻(午前7時)に棟上げ、午刻(午前11時)に入仏の式が行われる。未刻(午後1時)から大施餓鬼が行われる。終わるとなげ餅が行われる。この施餓鬼は他にないほどの大づくりの飾りであった。また放し鳥も行われる。庭の飾りは三界万霊の碑(新しく作り、長さは5尺計(1尺は約30センチ))、前には高く盛った飯があった。始める際には本尊内陣で音楽が奏でられる(戸張の内側で)。施餓鬼が済むと音楽があって退堂する。
惣見寺の鐘楼を西へと引いていく。元は東、禅堂の北にあった。