天明5年(1785年)。8月。熱田蔵の前の浜での津島御葭は賑わいの様子。盆中より今月中頃になり、須賀浦、東脇浦との3ケ所ともに大変な賑わいで、掛行灯・提灯と趣向を凝らし、夜ごと多くの人が集まる。須賀浦には戸部御葭を祭り、東脇浦には笠寺御葭を祭る。今月初めには、高田村から獅子舞、御器所村から馬の塔を出す。山車は笹短冊、馬牧競子(牧場の警固)。棒の手は長刀で大勢。この浦に近い材木町より津島の信楽(信心)を真似て船祭を献上する。また、名古屋あやめ町は狂言を催し、15日頃より特に賑わいが増え、中島新田・下米野村、その他東西の村々より献上する品が数多くある。そのため天王の祠の側に舞台を構え、ここで踊狂言…