正徳4年12月21日。朝早く文左衛門は御頭へ出向き、任官を祝う。昨日、廻文がある。定光寺麟山が参内し、天盃を戴く。妙心寺へ羽室右京が御使としてやって来る。その時のため名古屋から足軽8人、その内の1人は小頭が行く。幕を5帳張り、その内2張りには紋がつく。初めの名は花山と言ったが、花山の院と同じなので麟山と改める。金520両が下される。名古屋へ未正月3日に到着する。定光寺へは6日明け方に帰る。