世界中から、原料や燃料を調達し、加工品を輸出してきた、中国の姿勢に変化が出てきました。 2021年は、原油や鉄鉱石など、一次産品の輸入が減少し、脱炭素を背景に、鋼材やアルミなどの加工品の生産も減りました。 生産が減った分、アルミニウムの輸入量は、過去最高を更新し、余剰なガソリンの海外への輸出は、減少しました。 中国の姿勢の変調は、国際商品市況に影響を与える可能性があります。 2021年の中国の原油輸入量は、前年比、5.4%減の5億1,298万トンと、20年ぶりの減少に転じました。 1990年代半ば以降、国内油田の枯渇や、車社会の進展などで、原油の輸入量は、ほぼ右肩上がりで増えてきました。 昨年…