つい最近、D・H・ロレンスの書いた原作を読んで感銘を受けたこともあり、自然と映画の方にも興味がわいた。心情描写を主とするあの小説の世界観をフィルム上で表現するのはかなりハードルが高く、どうせ男女の肉体的な交わりだけをクローズアップした官能ドラマに決まっている、と頭の片隅では思いつつも、主人公のコニーや森番メラーズがどう演じられているのかが気になった いくつかの映画版のなかから、今回はケン・ラッセル演出によるヴァージョンを選択した。借りたあとに知ったが、BBC製作のTV用ミニシリーズを再編集して日本のみで劇場公開されたものらしい 小説の映像化に当たっては、出来るだけ原作を忠実に再現する、あるいは…