そのプロフィールを確認すると、彼女の作品は過去に何度か目にしたことがあるよう。 しかし、とんと記憶に残っておらず、今回改めて向き合い、ほんの少しずつ施されている加工が違和感の源泉だったかもしれぬと思う。 「静かな時間に」とのサブタイトルが付されている。 夢とも現とも付かぬ、よく見ると不思議な世界が展開されている。 夜空の星はきっちり☆形をしているし、植物や動物もこの世のものとは思えない。 特徴的なのがフライヤーにもあしらわれている、ベンチの上に一羽の梟が佇む一葉。 よく見るとその周囲は丸く暗黒が支配しており、異世界からぽっと現れたようにも見える。 全ての作品が、そうした幻想をどこかしらに孕んで…