箱根駅伝をテレビで見て『談話室(250105)』は思う▼近年、厚底シューズが長距離界を席巻。2021年の箱根駅伝では、先駆者である米ナイキの製品を9割超の選手が履いた。1強だったが、他社も厚底開発を急ぎ猛追。今大会の着用率はナイキが3位に後退、独アディダスが首位に▼2位につけたのが日本のアシックス。かつては多くの選手に好まれたが21年大会では着用者がゼロ。ライバル社の製品に乗り換えた市民ランナーも増えたように思う▼アシックス創業者の故鬼塚喜八郎さんは「経営者は船頭。潮の流れを読め」と自著で説く。上げ潮に乗る時もあれば逆もある。「転んだら起きればいい」とも。その言葉を体現するようなV字回復の軌跡…