本来、僕は音楽を聴いてその良さを楽しむ聴覚的な感受性というものがあまり発達しておらず*1、2013年ごろ、「さて、洋楽でも聞く趣味を身につけるか…」となっていたときには、僕がすでに身につけていて、良さを楽しめてるな、と一定の手ごたえを持っていた別のジャンルの感受性を最初のとっかかりとして利用する必要があった。 僕がそのころ、人生で初めて夢中になって聞いていた海外の音楽が、こちらの「Klaxons」というバンドである。ファルセットを多用する非正統派なボーカル、どの部分を切り取っても耳慣れのしない奇妙なメロディとハーモニー、……それなのに曲全体のノリはとてもよくてそれだけでいい感じにまとまったいい…