年に2度も足を運ぶ街は珍しい。長崎。 1度目は巡礼のため、2度目は観光のため。 "長崎は今日も雨だった"という名句の通り、両日共に天気は残念ながら雨だったが、興味深いことに、ここぞという時には厚い雲の合間から青空が見えた。確かに何か神聖なる、スピリチュアルなものを感じる。 高台から見下ろすと傾斜に連なる家々が朧げな太陽に反射してまるでイタリアのアマルフィのようであり、国内にいながら少し異国の気分を味わえる希少で魅力的な街なのかもしれない。 前回は主に教会等をめぐる旅だった。 幼い頃からカトリック系の学校に通っていたため、教会には馴染みがあり、礼拝堂内の静けさや独特の空気はやけに心を穏やかにする…