猿丸太夫は奈良時代の歌人です。 36歌仙の一人なのですが、この人もその正体がよくわかりません。 生没年不詳。太夫というので、なんらかの官位についていたと考えられるのですが、その記録がありません。 作品だけが知られる、不思議な人です。 今回は猿丸太夫について紹介します。 猿丸太夫とは 山背大兄王の子、弓削王であるとか、天武天皇の子弓削皇子であるとか、いくつかの説があるようです。梅原猛さんは、猿丸大夫は柿本人麻呂と同一人物であるとの仮説を紹介していますが、はたしていかがなものでしょう。まだしばらくの研究が必要なようです。 時代背景 柿本人麻呂とほぼ同時代の人と考えられています。他に同時代の人といえ…