テレビの「VIERA」、カメラの「LUMIX」、オーディオの「Technics」。これらのブランドは、長年にわたり日本のエレクトロニクス産業を牽引し、世界中の人々に「感動と安らぎ」を届けてきました。2022年、パナソニックグループの祖業ともいえるこの映像・音響事業を継承し、一つの会社として独立したのが「パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社」です。しかし、その最新の決算公告から見えてきたのは、売上高約2,472億円という規模とは裏腹に、約48億円の最終赤字と、約366億円という巨額の債務超過という衝撃的な実態でした。名門ブランドはなぜこれほどの苦境に立たされているのか。…