レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「暗殺の森」(1970)です。 ベルナルト・ベルトリッチ監督作品で、長編第2作目「革命前夜」でカンヌ映画祭で新評論家賞を得て、この作品で世界的に評価されました。若干29歳、「死刑台のエレベータ」で彗星の如く登場したルイ・マル監督の様に早熟の監督だと思います。原作はアルベルト・モラヴィア「孤独なの青年(順応主義者)」を彼自身が脚色しています。ベルトリッチはパゾリーニ監督作「アッカトーネ」で助監督をしたり、セルジオ・レオーネ監督「ウェスタン」の原案を書いていると聞いています。この作品では、少しばかりゴダール監督の影響を…