原 雅明 プロデューサーのボブ・シールは、1961〜69年まで代表を務めたImpulse!において、ジョン・コルトレーンを筆頭にジャズの新たな潮流を積極的に紹介し、旧世代のジャズ・ジャイアントたちの録音の数々も手掛けた。ほとんどの作品のプロデュースを担当し、Impulse!=ボブ・シールのイメージは今も強い。フリージャズの真っただ中にいたアルバート・アイラーにロックやR&Bのサウンドをぶつけて物議を醸したり、親会社のABCパラマウントの反対を押し切ってルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」の録音を敢行した。アームストロングはそれによってキャリア最高となるヒット…