母になっても、私の一杯 朝の始まりに、心を整える一杯の話。 朝の光が、まだ少し眠たげに差し込む。 小さな足音が聞こえる前に、私は台所でお湯を沸かす。 カップを温め、豆を挽く。 カリカリと鳴る音が、心の奥のざわめきを整えてくれる。 母になってからというもの、 毎日は「誰かのために」で埋め尽くされていく。 食器を片づけ、洗濯を干し、予定を確認して。 自分のために何かをする時間は貴重で、 ようやく見つけても、すぐに中断しなければならないことも多い。 そのたびに、 「またできなかったな」と、心の奥が少し沈む。 でも最近、ようやく気づいた。 自分のために何かをする時間は、ただの時間ではなく、心の栄養だっ…