展覧会『森戸一惠個展「Swan Maidens」』を鑑賞しての備忘録MEDEL GALLERY SHUにて、2024年1月9日~21日。 森戸一惠の絵画展。 《アニムスとアニマ》(910mm×727mm)は、白い画面に赤紫やオレンジ、茶などで、寝そべる人物2人を画面の上部と下部とにそれぞれ表わした作品。上側の人物は、右上の角の頭髪からほぼ真っ直ぐに身体が描かれ画面中段左端の脚(太腿?)で画面から切れるように配される。大掴みに表わす伸びやかな線が、絵筆の動きを伝え心地よい。目、鼻、耳が単純な線によって表わされる他、腹の方に曲げた左腕の先に指もしっかりと表現されている。やや持ち上げられた顔や胴が作…