3.7暴行に遭った女性はその人生がナイフのようなものになってしまう。 かのじょは悪くない。が、恐怖の呪縛から逃れられず、自分自身に箝口を強いて、なににつけ狷介(頑固で人と和合しない)になる。 情緒が散らかりふさぎ込みどんどん自分を追い込んでいく。 二次被害という言葉があるが、苦痛は永続的なもので、回数じゃない。かのじょは死ぬまでずっとそのことと戦わなければならない。 事件には、あきらかなものを除いて、双方向からの観点がぶつかり合う。たとえば買春で逮捕されたとのニュースには売ってる女はどうなんだ──という疑惑がともなう。ヤフコメにも一定数の「被害者側の落ち度」意見が集まる。被害者に対する懐疑心は…