3.7 モリー(ミラクニス)がさいしょにあらわれた見た目の汚し方で本気がつたわってきた。 Luckiest Girl Alive(私は世界一幸運よ、2022)を見たとき、シリアスにシフトチェンジしたミラクニスを感じたが、順番から言ってこの映画を経てのあのキャスティングなんだろうと思った。──のだった。 映画に大人っぽさを付与しているのは途中からはじまっていることだと思う。娘モリーが常習者で、薬を得るための悪行や失踪を繰り返していて母のデブ(グレンクローズ)はもうさんざんモリーに手を焼いていて、子供らは夫預かりになっていて・・・それらが常態化しているところから始まる。 映画慣れした鑑賞者の心理だ…