もともとはアメリカでテクノ全般をさすジャンル名。
現在は、「WARP(イギリスの老舗テクノレーベル)からリリースしているアーティスト達(特にAphex TwinとAutechre)が切り開いた領域を(意図的であるどうかは別として)ルーツに持つエレクトロニック・ミュージック」というのが最も無難な定義。雑食性の高い音楽性が特徴で、エレクトロニカの音楽的特徴を定義するのはほぼ不可能であるが、あえてその家族的類似性を示せば、
「(当たり前だが)エレクトロニクスを前面に打ち出す」
「必ずしもフロアで機能することを目的としない」
「奇妙な音色/リズム/曲の構成を志向する傾向にある」
といったところか。
現在のエレクトロニカの代表的な流れは
アーティスト
レーベル
アーティスト
レーベル
もちろんこれらの分類は一面的で不十分なものに過ぎず、それぞれの流れはところどころで交錯しているし、別の角度からはまったく別の分類ができる。
このジャンルに分類される日本の代表的なアーティストは上記のJoseph Nothing、COM.A以外に
Riow Arai
SKETCH SHOW
DJ KLOCK
NUMB
竹村延和
silicom(高木正勝+青木孝允)
などである。
リスナーは、サブカル系のお洒落君と根暗系マニアックス君とで、対立してきた経緯がある。
また、エレクトロニカリスナー特有と言われるスノッブ性を非難されることがある。それは前身のIDM(インテリジェント・デジタル(ダンス)・ミュージック)時代に端を発している。当時、IDMをインポテンツ・デジタル・ミュージックと揶揄する言説も登場した。フロア側からの批判もあったようだ。