ーーーー講義録始めーーーー それでは、筋細胞内でインスリンがどのように作用し、インスリン抵抗性が生じるのか、その仕組みを見ていきましょう。 図9 筋細胞におけるインスリンシグナル伝達とGLUT4輸送の模式図 [血中インスリン] ↓ 結合 [インスリン受容体(IR)] ↓ 活性化 [IRS-1 → PI3K → Akt](シグナルカスケード) ↓ [GLUT4輸送小胞の細胞膜移動] ↓ [ブドウ糖取り込み増加] インスリン受容体結合食後、膵β細胞から分泌されたインスリンが血流に乗って筋細胞表面の**インスリン受容体(IR:Insulin Receptor)**に結合します。 シグナルカスケードの…